イベントレポート 個別指導型 地域学習塾

10年後「通っていてよかった」と思ってもらえる塾であるために大切にしていることと抱えた課題 【10/22イベントレポート】1/2

10年後「通っていてよかった」と思える塾であるために、生徒が「自立」するための指導を行なっている総合学習塾ラボ寺子屋。今回は、塾長小泉さんに「再現性のある学習を目指す」というタイトルで、10/22のイベントにてお話いただきました!

【登壇内容・登壇者情報】

2017年10月22日 @Studyplus for School 勉強会

「再現性のある学習を目指す」

 

小泉正太

総合学習塾ラボ寺子屋塾長

 

「再現性のある学習を目指す」の配信記事一覧

10年後「通っていてよかった」と思ってもらえる塾であるために大切にしていることと抱えた課題 【10/22イベントレポート】1/2

学習管理型の高等部への転換とStudyplus for Schoolを活用した再現性のある学習の実現【10/22イベントレポート】2/2

 

 

本編


よろしくお願いします。ラボ寺子屋の小泉と申します。

塾のモデルとしては、他の2つの塾さん(学習塾ユニバースクール様、G-ALCS様)と近しいですけども、そこに学問的な科学(サイエンス)を入れようと考えて実行しております。

今回は、自分たちの紹介、個人として大事にしていることとそこに至るまでの経緯をご説明した後、「勉強に科学を取り入れる」というのはどういったものかということをご紹介して、スタディプラスさんを絶賛して終わろうかなと思っております。(会場笑い)

 

経営学を取り入れた塾経営

簡単にプロフィールをご紹介します。

もともと埼玉の出身で、浦和西高校という学校に通っていました。高三の8月後半まで部活をやって、当然という感じで浪人しました。「1年浪人したら早稲田受かるでしょ」みたいなプライドだけは高い学校でして、私もそのプライドを持って予備校に行ったんですけれども受からず、家業を手伝ってお金をためて、大学に入りました。

 

大学が経営学部でしたので、経営学を取り入れた塾経営を行おうとしています。

 

学生時代は大手塾で、時間講師として4年勤務していました。その後、新卒で不動産や金融をメインとしたホールディングスの会社へ就職をしました。

おそらく教育業界って、教育業界からそのまま上がっていく方が多いと思うんですけど、僕は一回普通の民間企業を挟んでまして、ちょっとビジネス目線を強く持ってやっております。

 

それから、教育への思いが断ち切れず、ビジネスマンからひょんなきっかけで再び教育業界に戻りました。

 

 

グループ指導と自立学習のハイブリッド

 

うちの塾は2012年の1月に始め、開校5年目となります。小・中・高の少人数制でグループ指導と、一部個別指導を取り入れております。

また、高校生に対してはグループ授業と自立学習管理・チュータリングのハイブリット型を展開しています。

 

生徒数はだいたい40人弱くらいです。積極的に募集するというよりは、自分のできる範囲内でしっかり責任を全うできる規模感でやっております。基本的にワンオペで私1人でやっているような形で、時間講師5名と回しています。

 

経営環境としては、個人オーナーからちょっと出資を受けているので資本は少ないです。また、東京はあらゆるものの値段が高く、お子さんのいる家庭では固定費が増えます。その結果可処分所得が少なく、家庭で教育にかける金額がどうしても小さくなってしまいます。ですので、塾の価格帯の決め方は、経営努力でなんとかしなければなりません。これは、埼玉県や千葉県とは違うところだと思います。

場所は、東京の板橋区の小茂根という練馬区と板橋区のちょうど狭間のところです。ですから、学校のテスト期間も成績が出る期間も違います。そして、地域性なのか進学意識がとても低く、苦しいところがあります。

 

 

塾として大切にしていること

塾として大切にしていることをご紹介します。

10年後に「通ってよかった」と言ってもらいたい

まず基本的に、10年後に「通っててよかったな」と言ってもらえるようになりたいと思っています。

ビジネスをやっていたので思うことですが、成績をあげるための勉強は直接何かの役に立つことって少ないと思うんですよね。ですので、基本的には成績を上げることを目指すけれども、勉強をできるようになるというプロセスを通じて、自分ができること・計画をたてたり修正するといったことをできるようにさせていこうという狙いでやっております。

 

親の代わりであるという意識

2つ目は、親の代わりであるという意識です。これはスタッフにも伝えています。授業中結構寝る子とかいっぱいいると思うんですけど、寝ている間にもお金は発生してるんだという経済的意識を伝えています。お金出してる側としてはイラっとしますよね。その意識を我々も持ってやっていかなきゃいけない。だから当たり前に叱るべきことは叱らなきゃいけないと思って接しています。

 

釣った魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える

3つ目です。生徒がこれから社会に出て行くには、自主・自立(自律)が大切です。ですので「釣った魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」ということを重視しています。つまり、何かを教えてあげるというよりは、どうやったらできるようになるかというところに焦点をあてています。

 

私たちは、「どうやったらできるようになるかという方法の模索を、再現性を持って自分自身でできるように」サポートします。そして、「生産性を上げる」という価値観の醸成を大事にしています。

 

働き方改革と言われてますけど、生産性の向上は学校教育ではやらないですよね。ビジネスをやってる側からすると、生産性を上げるのは当たり前の話なんですけれども、教育業界ってすごくブラッキーで、その部分の価値観がちょっと後回しなところがあります。ですので、我々自身もそうですし、生徒たち自身も短期間でどうやったらできるようになるかという発想を持ちなさいと伝えています。

 

論語と算盤・先義後利

4つ目が「論語と算盤・先義後利」です。

私は、基本的にお金儲け優先でやらないというのを決めて、塾を始めました。利益を上げることはもちろん大事なんですけれども、やるべきことをやっていたら自然と栄えていく。これは、渋沢栄一の「論語と算盤」や百貨店の大丸さんにすごい感銘を受けて、本来こういう発想で教育というものをやりたいと思って取り入れております。

 

「なんとかなる」ではなく「なんとかする」

最後に、「なんとかなる」という発想じゃなくて「なんとかする」ということです。多分個人でやられてる方たちは特に、がむしゃらに潰さないためにどうにかするということをしていると思います。しかし、問題解決をあきらめてはいけません。何かを言い訳にせずに、経営学の観点である科学的管理法の発想を用いて、どうやったら解決できるかということを一生懸命模索していくということをしております。

 

 

過剰に数字を追求すると、短期的な売上は上がるが、長期的には評判が下がる

ここから、責任者によって校舎の色が全然違うという大学時代の大手塾での経験をお話ししたいと思います。

勤めている時の最初の責任者は、とても教育者的な方でした。「子供を真っ当に育てる」という発想の人で、どうしても数字を後回しにせざるを得ませんでした。最大手で、全国に300箇所以上教室のあるような塾ですので、数字の管理がとても厳しく我々時間講師にも成果が求められるような環境でしたが、彼はその成果志向を自分のところでストップさせて、現場の人は「真っ当にやるべきことやって」というような人でした。そうすると、会社からの評価は低くなってしまうので、結果的に異動になってしまいました。

私は、個人的にこの先生の影響をとても受けています。また、校舎のあった地域的にも埼玉大学とか文教大学という学校の先生を目指す人が多い地域で、同僚にも恵まれました。本当に生徒思いの人たちが多かった地域で、僕自身の礎ができました。

 

そのあと来たのが、社内報で特集されるようなバリキャリ女性の管理職の方です。その方は圧倒的に成果や数値優先をされる方でした。営業職が強く、電話営業や体験授業をしてたくさん集客した結果、生徒数はどんどん増えました。しかし、新しい生徒は増えますが、同時にやめる人も増えました。

 

このように、最初の責任者と次の責任者が全く真逆のタイプだったため、教育熱の高い時間講師たちは、このバリキャリの管理職の方に強く反発して、「バリキャリ管理職 VS 教育熱高い時間講師」という構図ができてしまいました。

 

ここで感じたのは、「基本的に数字を追求すると短期的には数字は上がるけれど、長期的には評判が下がる」ということです。

数字と教育の関連。本当に経営者の方難しいと思うところだと思っています。

教育業界での利益追求はどこかにひずみが出る

こうした経験から、教育業界で利益追求するとどこかにひずみが出るのだなというところを強く実感しました。

そのまま教育業界に進まないのか、と声はかけられたのですが、お金を儲けるための仕事として、子どもをドル箱として見られたら親としては悲しいですよね。それは嫌だなと思い、就職は違うところにしました。

 

 

 

サラリーマン時代に学んだこと

PDCAサイクルを回す

サラリーマン時代も結構ブラッキーで、数字にうるさい会社でした。ですので、PDCAサイクルを回す、報連相など、一般的に言われてることは、このあたりでかなり叩き込まれました。

 

感覚ではなく数値的根拠に基づいた次の一手

他にも、感覚じゃなくて数字的根拠に基づいて行動しろということをしつこくと言われました。「こうした方がいいと思います」と提案しても、「どうして?数値的根拠は?」と言われる。科学的というか、数値的なものが常に求められたので、発想としてはそこを大事にしています。

 

ノウハウの蓄積と再現性

当時、業務量がすさまじく多く、常に朝8時半に出社して22時に帰る生活をしていました。そのため、合理化・効率化をいかに工夫して行うかが非常に重要でした。

合理化・効率化のために行なった、うまくいったノウハウの蓄積とマニュアル化したものの共有という発想が今に役立っています。

 

 

1~3年目に抱えていた慢性的な課題

個人オーナーから出資を受けているので資本力少ないですし、ノーブランドで集客が大変だ。そして、個人1人でやっていますからワンオペですべてやらなければいけない。狙った層がピンポイントで来る訳ではないので、全部受け入れると講座数がすごく増えていく。その授業を全て自分でやらなければいけない。そして、こういうところだと時間講師の人がなかなか来てくれないという問題も、実際3年くらいありました。

結構不安定な講師雇用も過去にはありました。シフトに来ない、夏休み・お盆休み明けたら全く来なくなるということもあり、本当に脆弱な環境でした。

 

 

3~4年目に出てきた新しい課題

それでも3~4年目には少し安定してきました。ここで新たに出てきた課題が、中学生が高校生になる中で、校舎の規模は維持したいので、垂直展開していく必要性が出てくるということです。そうなると、高校生の学習環境を整えていかなければいけないので、ここで高校部を設置しました。

 

自分が頑張ればいいかなと思って増やしたんですけれども、すでに限界なのにさらに増やすという、無茶なことをしました。

基本ターゲットも不透明なままでやってたので学力差もありますし、世代も全然バラバラ。個別指導ならクリアできると思うんですけれども、映像授業は嫌だというオーナーのこだわりがあったので、個人で教えなければいけない難しさがありました。


 

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学習管理型の高等部への転換とStudyplus for Schoolを活用した再現性のある学習の実現【10/22イベントレポート】2/2

 

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