インタビュー 導入事例

生徒の成長を引き出すために必要なこと【導入校 個別指導塾阿部塾インタビュー】1/2

本日は、2017年10月からStudyplus for Schoolを導入された阿部塾の阿部先生にお話を伺います。

 

阿部一彦さん

個別学習塾 阿部塾代表。

学生時代から現在に到る18年間で、個人塾・大手学習塾など多様な講師経験をもつ。教室長として生徒数250名を超える校舎を運営した経験も。阿部塾は、1対1の完全個別指導の形で運営。「自分で考える力」をつけるためのアクティブラーニング型の指導を取り入れている。

 

◯「個別指導塾阿部塾インタビュー」の連載一覧

生徒の成長を引き出すために必要なこと 【導入校 個別指導塾阿部塾インタビュー】1/2

高校生とのコミュニケーション不足をどう解決するか【導入校 個別指導塾阿部塾インタビュー】2/2

 

 

 

 


ー本日はよろしくお願いします。まず、この塾はどういった背景で設立されたのですか?

私は大学を卒業してからずっと塾の先生をしています。初めの4年間は江戸川区の塾で、その後神奈川の大手の学習塾に10年ほど勤めました。合計約14年間やっていく中で、自分でやりたいなということは考えていました。
そんな中で、忙しさやストレスで、太って高血圧になってしまったり、難聴になってしまったりということがあって、これでは自分のやりたいことができないと思い集団授業の塾をやめることを決意したのがきっかけです。

 

ー大変な時期があったのですね。
ー集団授業の塾をやめられてから、どういう経緯で個人塾を開かれましたか?

まず塾をやめてからは、プライベートジムに通い始めたんです。そこで3ヶ月で24キロくらい痩せました。今うちの塾を完全個別でやっているのは、この時プライベートジムに通って、1対1でやるというのはこれほどすごいのか、これは塾に生かしたい、と感じられたのがきっかけです。

その後、どうしようかと考えている中で、接骨院20店舗ほどを経営している弟から影響を受けて、まずは自分で個人塾を開くよりも、フランチャイズに入ることを検討してみようと思いました。色々な塾のフランチャイズの説明会に行ったのですが、結局説明されるやり方はそんなの知っているよという内容が多かったですし、さらにロイヤリティとして10%〜15%くらい持って行かれてしまうということで、それだったら自分でやったほうがいいと考え物件を探しはじめました。

 


大人数の集団授業だけだと、どうしても見逃してしまう生徒がいる


ー1対1に可能性を感じて個別指導の塾を始められたということでしたが、集団授業の塾に10年間勤められる中で、何か課題意識はお持ちでしたか?

一番大きいのは、1人が見ている人数がとても多くて管理しきれず、できない子や脱落してしまう子を見逃してしまうところじゃないでしょうか。当時は見逃しているつもりもありませんでしたし、全生徒を把握しているつもりでした。個別指導をしてわかったことは、まだまだわかっていなかったなということですね。

私がいた塾は、1学年だいたい100名で、1クラスが30名前後いました。ですので、頑張って生徒の状況をわかるように努力はしていましたし、わかっているつもりでしたが、今考えると正直生徒一人ひとりのことをわかるかと言われたらうなづけない状態だったと思います。
例えば、宿題チェック一つとっても本当に大変でした。授業時間が40分なので、宿題チェックに取れるのはせいぜい5分程度。そんな短時間に30名分を見るとなると、パッと見てサインしておしまいなんですよね。中には、「これは答えの丸写しだなあ」と思うものもあるんですけど、今日は仕方ない、注意するのをやめよう!と許すときもありましたね。

もちろん集団授業は楽しいんですけれども、言ったことをしっかりやる、出来なかったらどう改善するのかというのを徹底してやらせないといけない、というのは常々思っていたところです。

ーそれを全ての生徒さんに徹底するというのは、体制上厳しかったんですね。
 

ー集団授業をされていた時は、何を目指されていたのですか?

集団授業の時は本当に、「楽しくて、わかりやすい授業」を目指していました。授業が一番うまくなりたかったですね。「俺は本当に最強になるんだ」ってみんなの前でいって、授業がうまくなるために、色々な先生の授業を見にいって学んだりしていました。その結果みんなから評価してもらって、出世もしましたし、先生を教える研修担当官もやっていました。

ですが、授業が上手いからといって、やはり全ての生徒の成績を上げられるかっていったらそうではないんですよね。

結局、現状の出来ないところをしっかり理解して、じゃあそこに対してどう対策していくのかというのを考えられないと、絶対に勉強はできるようにはなりません。いわゆるPDCAですね。勉強が苦手な子には、スポーツも苦手な子が多いように感じますが、そのPDCAの考え方が出来ていないからだと考えています。
ですから、出来ないところをどう改善していくのか、という考えをさせてあげられるような塾にしていきたいですよね。

 

ー今塾を経営される中で大切にされているのはそういったところですか?

そうですね、塾としては、「人の成長」を一番大切にしています。生徒だけでなく、保護者も、スタッフもそうですね。ここがみんなにとって成長できる場であれば潰れることはないでしょうし、お金を払ってでも来たいと思ってもらえると思います。
ですので、保護者の方を注意することもあります。

それから生徒に対しては、答えを教えないでやり方を教えるということです。
今、東京都も神奈川県も公立高校の入試問題がマークシート形式になって、回答を難しくすることはできないので、問題文が難しくなっているんですよね。そうすると、自分で読み取る力が大切になってきますので、こちらが書いてあることを読んで解説するということはしないようにしています。

 

 


生徒と深く付き合うことで、生徒の思考回路を理解する


 

ー生徒さんに対しては、具体的にどんな指導をされていますか?

例えば、面談で計画を立てて宿題を出しても、実行することができない子が多いんですよね。私たちはそういう子たちが実行できるようになるために存在すると思っているので、この日とこの日とこの日に塾に来なさいと言って、まず塾に来てもらうようにしています。

もしくは、宿題はやっているんだけど、点数が取れないという子もいます。そういう子たちに対しては、宿題の中身をチェックして、勉強の仕方を指導しています。単語の練習とかですと、頭ごなしに一日何百回も練習する子もやっぱり多いです。それでは意味がなくて、本当に力になるためには、毎日4個やるだけでいいんだという風にやり方を指導してあげます。この勉強の仕方も、2年前に私がe ラーニングアワードに参加した際に、岡山大学の寺澤教授が出していた研究から学んだものです。

このように勉強の方法もより良いものを私自身が日々インプットして、生徒それぞれにあうやり方を伝えています

実際、個別のこの塾を開いて、「ああ生徒とこんなに深く付き合うんだ」「子供たちの思考はこんな風になっているんだ」という驚きが本当に大きかったです。

 

ー生徒さんに対してどう関わるのか、という部分が大きく変わったんですね。

そうですね。関わり方が変わったことによって、繰り返しになりますが生徒の思考回路が鮮明に見えるようになりました

去年一番びっくりしたのが、学校の成績がオール5なんだけれど、模試の点数が取れず偏差値が出ない子がいまして。志望する高校にはちょっと厳しいかもしれないということで、その子の英語の長文対策を一緒に横について見ていたんですね。

「本文の内容にあった文を選択肢から選びなさい」という問題で、生徒の顔つきをずっと見ていると、目線の飛び方がなんかおかしくて。問題文見て、文章の中から単語を探して、というのを繰り返していて。「ちょっと待て」と。「今問題どうやって解いてるかちょっと説明してみな」と話をしたら、生徒が「これ本文に当ってるのを探せって言っているから、ちょっと特殊な単語に印を付けて同じ単語があったらそれが正解だ、と判断して選択しました」と言い始めて。「え!?!?!?」ていう。「ちょっとそれ本文読んでないじゃない!本文の内容確認したの?」と聞いたら「いや確認していないです」といってまして。いわゆる学校の定期テストは、そういう思考回路でも点数に繋がって行ったのだなと思いました。

そこから、隣にいないと生徒の思考に対しては気づけないんだな、と本当に思いました。

その子はもともと50点ぐらいの点数だったのが、それをきっかけに20点一気に上がったので、しっかり深く関わって指導してあげることは大事なんだなと改めて思いましたね。その後、めでたく合格してくれました。

ー確かに成績を見ているだけでは全く気が付かないところですね。

 

 


「高校生とのコミュニケーション不足」という課題


 

ー生徒さん全員に対してそうやって深く関わるのはなかなか大変ではないですか?

うちの塾は集団授業ではなく1対1の形態をとっているので、授業ではそれぞれの担当の先生が生徒をしっかり見ることができます。授業を担当している先生以外に、わたしとチューター2人で自習に来ている子の対応をしているんですけれども、約30人自習している子がいるとなると、毎回全員と深いコミュニケーションをするというのはなかなか難しいですよね。

特に、高校生とのコミュニケーションというところに関してはとても課題意識がありました。

今うちの生徒が、小学生が2名、中学生が35名、高校生が10人ほどで、高校生の人数が非常に少ないです。
高校生は私たちが何もしなくても自ら勉強してくれちゃうので、たくさん質問してくる中学生ばかりに手がかかりきりになってしまうんですよね。手をかけられていないことすら気がつかないという状況もありました。

ーなるほど。理想の塾のあり方を目指す上で、高校生とのコミュニケーションというところに課題があったのですね。

 


続きはこちらから

高校生とのコミュニケーション不足をどう解決するか【導入校 個別指導塾阿部塾インタビュー】2/2

 

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